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ごあいさつ

 平成28年4月14日夜、熊本県熊本地方を震源にマグニチュード6.5の地震が発生し、益城町にて最大震度7を観測しました。その28時間後、4月16日未明には、マグニチュード7.3の地震が発生し、益城町、西原村にて最大震度7を観測しました。平成28年熊本地震は、前震・本震パターンに加え、緊急地震速報の追いつかない直下型地震、余震回数の多さなど、安心できない要素に満ちていました。その後、県内支援者の奮闘ならびに県外からも多くのご支援があり、被災地全体を覆った不安は大きくこじれることなく経過しているように感じられます。
 現在、熊本は復興に向けて動いていますが、復興の柱は言うまでもなく生活再建です。そして、生活を立て直していくには健康である必要があります。身体の健康はもちろんのこと、心が健康であることが大切です。先災地に学べば、復興期には、うつや不安、アルコール問題、認知症など様々なメンタルヘルス課題が起こりえます。しかしながら、熊本地震ほどの大規模災害ともなれば、既存の地域資源のみでこれらの課題に対応していくことは難しく、今回、熊本県精神科協会が熊本県から受託し、全国6番目となる「こころのケアセンター」が開設されました。
 熊本こころのケアセンターでは、一人ひとりの被災者の声に耳を傾けつつ、創意工夫を凝らした取り組みをもって被災地のメンタルヘルスケア体制の創造的復興に尽力したいと考えています。皆さまのご指導とお力添えを心よりお願い申し上げます。

熊本こころのケアセンター センター長
矢田部裕介