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お知らせ

「熊本地震後のこころのケア研修会」を開催しました

2017年04月07日 更新

 3月15日(水)に熊本県精神保健福祉センターと熊本市こころの健康センターとの共催により、「熊本地震後のこころのケア研修会」を熊本県民交流館10階のパレアホールで開催しました。
 
 第1部では、兵庫県こころのケアセンター加藤寛先生による基調講演「復興期の心理的支援に求められるもの」が行われました。阪神・淡路大震災の被災者支援に心血を注いで来られた加藤先生の示唆に満ちたお言葉の数々に、満員の会場はひたすら清聴のひとときでした。

 復興期には漠然とした不安や気分の落ち込み、対人関係の悩みなどが多くなる、災害後の二次的ストレスによる不健康〜軽症レベルの問題が多発しがちであること、「こころの復興」には何と言っても生活の再建〜暮らしの立て直しがキーポイントになるという指摘がありました。更には今までの豊富な体験に基づき、支援を受けた側の気持ち、支援を受ける側の本音の部分についても多く言及されました。最後に支援者が何よりも健康であること、ストレスから支援者を守ること、支援者支援のメンタルヘルスにも触れられて講演を締めくくられました。

 第2部のパネルディスカッション「地域からの報告と今後の課題」では、震災復興の現場からの声を、4人のパネリストがそれぞれの立場から発言されました。

 熊本県地域支え合いセンター支援事務所の川口和博氏からは、「地域支え合いセンターの概要と今後の課題」について、市町村地域支え合いセンターとの連携の現状を踏まえた包括的な説明が為されました。次に当センターの古賀保健師は、「熊本こころのケアセンター」の発足から今日までの活動状況について報告、センターの周知を図りました。
西原村地域支え合いセンターの後藤由香莉氏は、「西原村の現状と課題」ということで仮設住宅の抱える課題等について問題提起、最後に益城町でみなし仮設住宅の支援に当たられている「こころをつなぐよか隊ネット」の高木聡史氏から、みなし仮設入居者の抱えている諸問題についての発言がありました。
被災者支援の最前線にある皆さんのそれぞれの持ち場からの率直な意見発表や問題提起により、参加者全員がそれぞれの課題を共有し合えたのではないかと思います。